親が金持ちだったら…と思わずにはいられないASD当事者の嘆き

大人の発達障害 ASD

こんにちは、ASD当事者のティラノです。
この記事では、「親が金持ちだったら…」とふと思ってしまう瞬間、そしてそれにまつわる現実的な苦しみや葛藤を、同じASD当事者の視点から語ります。

ASDと「社会との相性」の悪さ

自閉スペクトラム症(ASD)の人間にとって、世間一般で「当たり前」とされる就労スタイルや人間関係のルールは、時に過酷な壁になります。

  • 朝から満員電車→パニック
  • 社内での雑談→気疲れ
  • 曖昧な指示→混乱

それでも「努力が足りない」と言われてしまう理不尽。
正直、それを乗り越えるための努力にはお金と時間が必要なんです。

「親が金持ちだったら」と思う理由

1. 無理せず療育やカウンセリングが受けられたはず

診断を受けるにも、療育を受けるにも、発達支援を受けるにも、全部お金がかかります。

たとえば:

  • 療育セミナー → 1回3,000円〜10,000円
  • 発達障害専門のカウンセリング → 1時間あたり8,000円〜20,000円
  • ASDに特化した塾・就労支援 → 月額数万円

金銭的余裕があれば、もっと早く・深く自分を理解できたかもしれません。

2. 就職や進学の「逃げ道」ができる

親が金持ちなら、最悪無理して働かなくても死なない
たとえば、「自分に合う職場が見つかるまでバイトで過ごす」でも、「大学や専門に入り直してスキルをつける」でも、時間と選択肢が増えるんです。

貧困層や低収入家庭のASD当事者にとっては、「働かなきゃ生きていけない」が先に来る。
心が壊れる前に逃げることすらできない人も、実際たくさんいます。

3. 副業やフリーランスにも初期投資ができる

「ブログでも始めようかな」「動画編集やってみたい」と思っても…

  • パソコンが買えない
  • 有料ツールが使えない
  • 講座を受ける余裕がない

となれば、始める前に詰む
一方で、金銭的な余裕があれば「合わなかったらやめればいい」が可能。
ASDにとってこの“リトライ可能性”の有無は、生きやすさに大きく影響します。

それでも、生きるために考えたいこと

嘆くだけでは何も変わりません。

だからこそ、ASDでも現実的に選べる道を知っておくことが大切です。

  • 公的支援(就労移行支援、障害年金、地域の相談窓口など)
  • 在宅でできる仕事(ブログ、クラウドワークス、動画編集など)
  • 費用が少ないスキルアップ方法(無料講座、YouTube学習、図書館活用など)

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最後に:あなたの嘆きは、甘えじゃない

「親が金持ちだったらな…」という気持ちは、ただのワガママじゃありません。
この社会がASD当事者にとって過酷で、不公平で、不親切な構造になっていることへの自然な嘆きです。

でも、それを一緒に言語化し、共有することで、少しずつ道はひらけていきます。
この記事がその一歩になれば幸いです。


ご拝読ありがとうございました!!

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